ほうじ茶

Houjicha

短時間、高温度焙煎により、やわらかい甘味と芳ばしい風味を持つほうじ茶です。

山梨商店のほうじ茶の風味

高級ほうじ茶として、全国の愛好家に親しまれています

短時間、高温度で炒ることにより、①渋味がやわらぎ、②甘味が出て、③芳ばしい風味となります。焙じるとお茶の芯部分が縦方向へ2倍位に膨らみます。指で簡単にこなれるほどやわらかです。なお芯の部分が多いほどおいしそうな香りがします。高級ほうじ茶は黄金色でやわらかな茎が目立ちますが、その茎はいわゆる「1芯2葉」の芯部分です。番茶ではなく一番茶を原料に用いたものは、うま味と香りを兼ね揃えたほうじ茶になります。

製造方法

厳選素材と製造研究に培われた自慢のほうじ茶

1、篩い分けと予備乾燥

高温度の釜で炒る前にしておくことがあります。原料として用いる荒茶篩でいくつかに仕分け、部位別に大きさを揃えます。そのまま炒ると焼き色にムラができるからです。また荒茶の水分含有量は5%位ですが、番茶は特に水分にムラがあります。硬葉、黄葉、ミル芽、茎、等々混在しているためです。お茶の葉の水分含有量を約1%程度の均一な水分になるよう予備乾燥をしておきます。これを一度冷まします。冷ますことによって水分が抜け離れていきます。

2、焙煎

このお茶を細かなセラミック粒が入った連続ドラム釜に投入します。釜は前もって300度以上に加熱しておきます。ちなみに釜は着火してから釜や粒子が高温度で安定するのに約一時間かかります。釜全体の温度が安定したら、お茶を投入します。数十秒後、釜から出てくるお茶はふっくらと黄金色に炒り上がり、華やかな香りを放ちます。
火炉内部

3、石焼き

高い温度で瞬間的に炒る「ポップコーン」に似ています。予備乾燥によって均一に約1%になった葉内水分に瞬時に高エネルギーを与えて爆発的に沸騰膨張させるわけです。良い香りを逃がさないように出来る限りすばやく袋詰めします。以上の方法は昔からの「焼き栗」「石焼き芋」などと同じです。石を熱し、そこから発する遠赤外線を利用する方法です。蒸し栗やゆでた芋より焼いたものの方がおいしいですよね。
14-12-04sセラミック粒内部1

4、風味

短時間、高温度で炒ることにより、①渋味がやわらぎ、②甘味が出て、③芳ばしい風味となります。焙じるとお茶の芯部分が縦方向へ2倍位に膨らみます。指で簡単にこなれるほどやわらかです。なお芯の部分が多いほどおいしそうな香りがします。高級ほうじ茶は黄金色でやわらかな茎が目立ちますが、その茎はいわゆる「1芯2葉」の芯部分です。番茶ではなく一番茶を原料に用いたものは、うま味と香りを兼ね揃えたほうじ茶になります。

炒りあがり
なお各工程には、磁石や金属除去機を設置し、製品への異物の混入を防いでいます。
金属検出器
ドイツ製金属除去機